自分じゃない誰かが 自分の身体で 普通のふりして生きている 死体が動くのを眺める 幽体離脱のような気分
2017年5月のブログ記事
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すべての生は いつか必ず死に至る すべての死は 生の存在によってもたらされる すべての生物が 生きているが故に死に 死へ帰結するために生きるのであれば この世に生を受けたこと自体が 間違いかのように感じてしまう
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閉塞した箱の中 膝を抱いて眠る 箱の中にいることを 他人に悟られないように 箱の中にいるものが 他人の目に触れないように 閉じ込めた狂気が 二度と目を醒ましませんように
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「たぶん君は 難しく考えすぎているだけ 世界はもっと単純で幸福」 誰かに投げかけられた言葉が 脳裏を掠めるけれど マイナス方向に向かって 今日も頭は勝手に走り続ける 他人の言葉で止められるなら とうの昔に止めている こんな生産性のない思考 望んで走らせているわけないだろ
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子どもは天使かもしれない 俗世の汚れを知らないから 偏見のない眼で世界を見つめる 子どもは悪魔かもしれない 社会の規範を知らないから 自由気ままに世界を乱す やがていつかは大人になって 世間とやらに縛られた ただのヒトに成り下がるのでしょう
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錆び付いた歯車 音を立てて軋み続ける 動き出さない歯車 動かそうと試みる人々の 気力と体力だけを消耗し続ける 動かされない歯車 オブジェのように ただそこにあり続ける 果たしてこれは本当に歯車なのだろうか?
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自分のいない世界で 自分の名前を叫んでみても 誰にも届きはしない 行き場のない想いが ふわり ただ虚空を漂うだけ