2017年6月のブログ記事

  • 愛してくれなくていい

    愛してくれなくていい 都合のいい存在でいい もしあの時そう言えたなら あなたは今も 私の傍に居てくれましたか? あの頃は幼すぎて いつかあなたに愛してもらえると 烏滸がましく根拠もなく信じていた 私は所詮 欲求を満たすためのツール どんな形でもいい どうか傍に居させて もしあの時そう言えたなら… ... 続きをみる

  • 窮屈な籠のなか

    窮屈な籠のなか せめて自由でいさせて くだらないルールの内側で せめてもの反抗 鳥籠を回してメリーゴーランド 回していて回らせて どうかどうか止めないで 考えると気が狂いそうだから 揺さぶって撃ち抜いて おかしな頭が思考を忘れるほど 脳内麻薬溢れさせて

  • 今日も何もできなかった

    今日も何もできなかった 今日も何も変われなかった そうやって何日も何年も 繰り返して年を重ねても 大人にはなれませんでした

  • 楽しかったことも

    楽しかったことも 悲しかったことも みんなみんな大事な思い出 ランドセルの中に 置き去りにしたリコーダーのよう もう吹き方を思い出せない

  • 笑って笑って

    笑って笑って 感情を圧し殺して 笑って笑って 虚しさを噛み殺して 偽りの顔が暴かれても 素知らぬ顔で 道化を演じ続ける 暗い箱の中で 独りで踊る仮面舞踏会 割れた仮面の断面が 薄汚れた笑みを浮かべる

  • 夕暮れのパレットに

    夕暮れのパレットに 雲を描くと 紫の光が呼吸を始める 沈む赤を見送りながら 黄色の歌を口ずさむ やがて世界は青に満たされ 星が一粒零れ落ちる

  • 楽しい物語は

    楽しい物語は 心を無惨に切りつける 陰鬱な気持ちを嘲笑うように 残酷に光を魅せつける 悲しい物語は 心に寄り添ってくれる 卑屈な思考をも許すように 優しく私を包み込む

  • ずっと楽しみにしていたのに

    ずっと楽しみにしていたのに 待ち望んでいた恐怖の大王も 終末の日も訪れてくれなかった 早く世界が終わりますように

  • 境界線がわからない

    境界線がわからない どこまでが個性で どこからが矯正すべき逸脱で どこまでが自由で どこからが守るべき規範で どこまでが私のままで 許させるのか 実行することは 言葉にすることは 思考することさえも 許されないのか 縦横無尽に引かれた ぐしゃぐしゃな境界線で 黒く塗りつぶされきった地面 もう一歩も... 続きをみる

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  • 頭がおかしいのは自分

    頭がおかしいのは自分 彼らの意見は一般論 頭がおかしいのは自分 彼女らの思考は一般論 頭のおかしい自分が 彼らあるいは彼女らに対して 憤りを感じるのは誤り 大多数の人間が賛同するのは 自分の方でないことは明らか 頭がおかしいのは自分 頭がおかしいのは自分