笑って笑って
感情を圧し殺して
笑って笑って
虚しさを噛み殺して
偽りの顔が暴かれても
素知らぬ顔で
道化を演じ続ける
暗い箱の中で
独りで踊る仮面舞踏会
割れた仮面の断面が
薄汚れた笑みを浮かべる
夕暮れのパレットに
雲を描くと
紫の光が呼吸を始める
沈む赤を見送りながら
黄色の歌を口ずさむ
やがて世界は青に満たされ
星が一粒零れ落ちる
楽しい物語は
心を無惨に切りつける
陰鬱な気持ちを嘲笑うように
残酷に光を魅せつける
悲しい物語は
心に寄り添ってくれる
卑屈な思考をも許すように
優しく私を包み込む