子どもは天使かもしれない

子どもは天使かもしれない

俗世の汚れを知らないから

偏見のない眼で世界を見つめる


子どもは悪魔かもしれない

社会の規範を知らないから

自由気ままに世界を乱す


やがていつかは大人になって

世間とやらに縛られた

ただのヒトに成り下がるのでしょう

錆び付いた歯車

錆び付いた歯車

音を立てて軋み続ける


動き出さない歯車

動かそうと試みる人々の

気力と体力だけを消耗し続ける


動かされない歯車

オブジェのように

ただそこにあり続ける


果たしてこれは本当に歯車なのだろうか?

自分のいない世界で

自分のいない世界で

自分の名前を叫んでみても

誰にも届きはしない


行き場のない想いが

ふわり

ただ虚空を漂うだけ