ぎゅっとしよ、昔みたいに

ぎゅっとしよ、昔みたいに

難しいこと忘れて

今だけはあの頃のふたり

幼い頃のふたり


愛とか恋じゃないけれど

君のことが大好きだよ

押し入れの中の

お気に入りのおもちゃのような

きっとずっと宝物


幼い頃ともだちだった

柔らかいぬいぐるみを

両手で抱きしめるような

きっとそんな感情


思い出の中ですら薄汚れていた

ふたりの関係が今、煌めいて見えるのは

たぶん、時が歪めた幻影


ぎゅっとしよ、昔みたいに

難しいこと忘れて

それしか方法を知らないふたりの

大人になってしまったふたりの

精一杯のXXX

昔、あなたが

昔、あなたが

「将来保育士になりたい」って言った時に、

私が「あー、ロリコンだもんね」って

茶化して怒られたの、覚えてる?


私はすごく覚えてる、というか

ずっと後悔してたんだ。


将来のこととか

しっかり真面目に考えてて

それを語ってくれるような相手に対して、

不誠実な返し方をしてしまったなーって。


あなたが私に、

自分の夢を教えてくれるということの、

その意味も考えられずに。


私には、職業的な意味での夢とか

将来の目標とかが無かったから、

「保育士になりたい」だなんて

堂々と言えるあなたのこと、

正直羨ましかったんだよ。


だから、去年の春に

久しぶりにお話しした時に

あなたが保育士やってるって聞いて、

すごく嬉しかった。


現実は物語のように、

夢が実現してハッピーエンド

ってほど単純じゃないし、

働いていたら楽しいことばかりじゃ

ないかもしれないけど。


それでも憧れを持ち続けて

小中高大と過ごして、

その憧れを形にできる人って

すごいと思う。


やっぱり、あなたはかっこいいよ。


あの時、あんな風に言っちゃってごめんね。

ずっとこれが伝えたかったんだ。

無機質な四角い檻の中

無機質な四角い檻の中

私は歌う

まるで泣き叫ぶように


ごめんなさい

迷惑なのはわかっています

だけどお願い

誰か気付いて

苦し紛れの存在の証明